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ブラッドショット (映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ブラッドショット
Bloodshot
監督 デヴィッド・S・F・ウィルソン
脚本 ジェフ・ワドロウ
エリック・ハイセラー
原案 ジェフ・ワドロウ
原作 ケヴィン・ヴァンフック英語版ドン・パーリン英語版ボブ・レイトン英語版Bloodshot
製作 ヴィン・ディーゼル
トビー・ジャッフェ
ニール・H・モリッツ
ディネーシュ・シャムダサーニ
製作総指揮 マシュー・アントゥーン
モーリス・ファディダ
ルイス・G・フリードマン
ジョナサン・グレイ
ジェイソン・コタリ
スティーヴ・マツキン
デヴィッド・ミムラン
ダン・ミンツ
バディ・パトリック
マシュー・ローズ
サラ・シュローダー=マツキン
ジョーダン・シュア
マーク・ストローム
テイラー・トンプソン
出演者 ヴィン・ディーゼル
エイザ・ゴンザレス
サム・ヒューアン
トビー・ケベル
ガイ・ピアース
音楽 スティーヴ・ジャブロンスキー
撮影 ジャック・ジューフレ
編集 ジム・メイ
製作会社 コロンビア ピクチャーズ
ボナ・フィルム・グループ
クロス・クリーク・ピクチャーズ
アナベル・ピクチャーズ
ザ・ハイドアウェイ・エンターテインメント
オリジナル・フィルム
ワン・レース・フィルムズ英語版
ヴァリアント・エンターテインメント英語版
配給 アメリカ合衆国の旗ソニー・ピクチャーズ・リリーシング
日本の旗イオンエンターテイメント
公開 アメリカ合衆国の旗2020年3月13日
日本の旗2020年5月29日
上映時間 109分[1]
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $45,000,000[2]
興行収入 世界の旗$28,428,855[2]
アメリカ合衆国の旗$10,021,787[2]
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ブラッドショット』(原題:Bloodshot)は、2020年に公開されたアメリカ合衆国アクション映画である。監督はデヴィッド・S・F・ウィルソン、主演はヴィン・ディーゼルが務めた。本作はヴァリアント・コミックス英語版から出版されている漫画『Bloodshot英語版』を原作としている。また、本作はウィルソンの映画監督デビュー作でもある。

ストーリー

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アメリカ海兵隊員のレイ・ギャリソンとその妻(ジーナ)が休暇でイタリアを訪れていたところ、マーティン・アックス率いる武装集団に誘拐された。アックスはレイから機密情報を聞き出そうとしたが、頑として口を割ろうとしなかったため、ジーナ共々レイを殺害した。

その後、科学者チームはナノテクノロジーを駆使してレイを蘇生させた。蘇生後のレイは圧倒的なパワーと回復能力を有しており、ブラッドショット英語版と呼ばれるようになった。レイは記憶を消された後、スーパーソルジャーの訓練施設に放り込まれたが、彼は過去の記憶を必死に思い出そうとしていた。やがて、レイは記憶を取り戻し、愛する妻の仇を討つべく施設を脱走した。ほどなくして、レイは男を殺して復讐を果たしたが、その直後に意識を失い、気が付いたときにはベッドの上だった。しかも、記憶はまたしても消されていた。

自身の記憶をめぐる謎を執念深く追い続けた結果、レイは恐るべき陰謀の存在に辿り着いた。

キャスト

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※括弧内は日本語吹替声優[3][4]

レイ・ギャリソン / ブラッドショット英語版
演 - ヴィン・ディーゼル楠大典
KT
演 - エイザ・ゴンザレス浅野真澄
ジミー・ダルトン
演 - サム・ヒューアン高橋広樹
マーティン・アックス
演 - トビー・ケベル菊地達弘
ジーナ・ギャリソン
演 - タルラ・ライリー川上彩
ウィルフレッド・ウィガンズ
演 - ラモーネ・モリス山本高広
エミール・ハーティング博士
演 - ガイ・ピアース宮本充
ニック・バリス
演 - ヨハネス・ヘイクル・ヨハネソン英語版ボルケーノ太田
マーカス・ティッブス
演 - アレックス・ヘルナンデス(田中進太郎

製作

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構想

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2012年3月1日、コロンビア映画がヴァリアント・コミックス漫画『Bloodshot』の映画化権を獲得し、ジェフ・ワドロウに脚色を依頼したとの報道があった[5]2015年4月21日、ソニー・ピクチャーズとオリジナル・フィルムはヴァリアント・コミックスの漫画を原作とする映画5本を製作すると発表し、『Bloodshot』の監督にはチャド・スタエルスキデヴィッド・リーチが起用された(後に両名はプロジェクトを離脱した)[6]2017年3月5日、デヴィッド・S・F・ウィルソンが監督に起用されたと報じられた[7]

キャスティング

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2017年7月25日、ジャレッド・レトにブラッドショット役のオファーが出ているとの報道があったが[8]、交渉は不首尾に終わった。2018年3月、ヴィン・ディーゼルが主役に起用された[9]。5月、サム・ヒューアン、エイザ・ゴンザレス、マイケル・シーンの出演が決まった[10]。6月13日、タルラ・ライリーとアレックス・ヘルナンデスが起用されたと報じられた[11]。6月、トビー・ケベルとヨハネス・ヘイクル・ヨハネソンがキャスト入りした[12][13]。8月2日、ラモーネ・モリスが本作に出演するとの報道があった[14]。7日、スケジュールの都合でシーンが降板したことを受けて、ガイ・ピアースが本作の出演交渉に臨んでいると報じられた[15]

撮影・音楽

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本作の主要撮影は2018年8月6日に南アフリカ共和国ケープタウン及びチェコプラハで始まり[16]、同年10月25日に終了した[17]

2018年11月14日、スティーヴ・ジャブロンスキーが本作で使用される楽曲を手掛けることになったと報じられた[18]。2月14日、本作のスコア・アルバムが発売された[19]

公開・マーケティング

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本作は2020年2月21日に全米公開される予定だったが[20]、後に公開日は同年3月13日に延期されることになった[21]

2019年10月21日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[22]。2020年1月14日、本作の予告編第2弾が公開された[23]

興行収入

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本作は『ザ・ハント』及び『君といた108日』と同じ週に封切られ、公開初週末に1000万ドル前後を稼ぎ出すと予想されていたが[24]、その予想は的中した。2020年3月13日、本作は全米2861館で公開され、公開初週末に917万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場2位となった[25]

評価

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本作に対する批評家の評価は芳しいものではない。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには149件のレビューがあり、平均点は10点満点で4.57点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『ブラッドショット』のお陰で、ヴィン・ディーゼルは昔ながらのアクションを披露する機会を得た。彼のアクションは映画ファンを満足させたはずである。しかし、残念なことに、全体の出来映えはパッとしない。」となっている[26]。また、Metacriticには35件のレビューがあり、加重平均値は44/100となっている[27]。なお、本作のCinemaScoreはBとなっている[28]

シェアド・ユニバース構想の頓挫

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当初、ソニー・ピクチャーズには、ヴァリアント・コミックスに登場するヒーローでシェアド・ユニバースを展開する構想があった。ブラッドショットを主人公とした作品2本とハービンジャーを主人公とした作品2本を公開した後、両者をクロスオーバーさせた作品『Harbinger Wars』を公開する予定だった[6]。ハービンジャーを主人公にした作品が第1作目になるとの報道もあったが[29]、結局、本作がシリーズ第1作として製作されることになった。ところが、2019年9月、ソニー・ピクチャーズは『Harbinger』の映画化権をパラマウント映画に売却したため、シェアド・ユニバースの構想は立ち消えとなった[30]

出典

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  1. ^ ブラッドショット”. 映画.com. 2020年5月19日閲覧。
  2. ^ a b c Bloodshot”. Box Office Mojo. 2020年6月8日閲覧。
  3. ^ ブラッドショット”. ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント. 2020年6月5日閲覧。
  4. ^ “ブラッドショット”. ふきカエル大作戦!!. (2020年7月20日). https://www.fukikaeru.com/?p=14217 2020年7月21日閲覧。 
  5. ^ Columbia Bags Rights to Bloodshot, the Valiant Comics Character”. The Wrap (2012年3月1日). 2020年3月2日閲覧。
  6. ^ a b 'Bloodshot,' 'Harbinger' Comics to Get Film Treatment From Sony, Valiant Entertainment (Exclusive)”. Hollywood Reporter (2015年4月21日). 2020年3月2日閲覧。
  7. ^ Dave Wilson Is The Director Of The Bloodshot Movie For Sony And Valiant Entertainment (UPDATE – Examples Of Previous Work)”. Bleeding School (2017年3月5日). 2020年3月2日閲覧。
  8. ^ Jared Leto In Talks For ‘Bloodshot’ At Sony”. Deadline.com (2017年7月25日). 2020年3月2日閲覧。
  9. ^ Vin Diesel Back In Action With Sony’s ‘Bloodshot’, Valiant Comic Adaptation With Dave Wilson Directing”. Deadline.com (2018年3月8日). 2020年3月2日閲覧。
  10. ^ ‘Outlander’s Sam Heughan Joins Vin Diesel In Sony’s ‘Bloodshot’; Eiza Gonzalez, Michael Sheen Also Aboard”. Deadline.com (2018年5月23日). 2020年3月2日閲覧。
  11. ^ Talulah Riley and Alex Hernandez in Talks to Join Vin Diesel in Sony’s ‘Bloodshot’ (Exclusive)”. The Wrap (2018年6月13日). 2020年3月2日閲覧。
  12. ^ Toby Kebbell Joins Cast of Vin Diesel’s ‘Bloodshot’ (Exclusive)”. The Wrap (2018年6月26日). 2020年3月2日閲覧。
  13. ^ ‘Game of Thrones’ Actor Johannes Haukur Johannesson Joins Vin Diesel’s ‘Bloodshot’ (Exclusive)”. The Wrap (2018年6月28日). 2020年3月2日閲覧。
  14. ^ Lamorne Morris Loads Up Sony’s Vin Diesel Movie ‘Bloodshot’”. Deadline.com (2018年8月2日). 2020年3月2日閲覧。
  15. ^ Guy Pearce In Talks To Take Over Michael Sheen’s Role In Sony’s ‘Bloodshot’ Movie”. Deadline.com (2018年8月7日). 2020年3月2日閲覧。
  16. ^ Vin Diesel’s ‘Bloodshot’ Begins Filming August 6th In Europe and South Africa”. Geeks WorldWide (2018年8月6日). 2020年3月2日閲覧。
  17. ^ Vin Diesel Shares New Video To Celebrate Wrapping 'Bloodshot'”. Comicbook.com (2018年10月26日). 2020年3月2日閲覧。
  18. ^ Steve Jablonsky to Score ‘Bloodshot’ Film Adaptation”. Film Music Reporter (2018年11月14日). 2020年3月2日閲覧。
  19. ^ ‘Bloodshot’ Score Album Details”. Film Music Reporter (2020年2月13日). 2020年3月2日閲覧。
  20. ^ Sony Sets Release Dates for Bloodshot, Little Women, and More”. ComingSoon.net (2018年7月18日). 2020年3月2日閲覧。
  21. ^ Vin Diesel’s Bloodshot Release Date Pushed Back”. ComingSoon.net (2019年12月23日). 2020年3月2日閲覧。
  22. ^ BLOODSHOT - Official Trailer (HD)”. YouTube (2019年10月21日). 2020年3月2日閲覧。
  23. ^ BLOODSHOT – International Trailer #2”. YouTube (2020年1月14日). 2020年3月2日閲覧。
  24. ^ 'I Still Believe' Leads Friday Estimates; 'Bloodshot' and 'The Hunt' Looking for Top 5 Finishes”. Box Office Mojo (2020年3月12日). 2020年5月14日閲覧。
  25. ^ Domestic 2020 Weekend 11 March 13-15, 2020”. Box Office Mojo. 2020年5月14日閲覧。
  26. ^ Bloodshot”. Rotten Tomatoes. 2020年5月19日閲覧。
  27. ^ Bloodshot (2020)”. Metacritic. 2020年5月19日閲覧。
  28. ^ Weekend Box Office Plunges To 22-Year Low At $55M+, Theater Closings Rise To 100+ Overnight As Coronavirus Fears Grip Nation – Sunday Final”. Deadline.com (2020年3月15日). 2020年5月19日閲覧。
  29. ^ Sony Moves Up Plans for ‘Harbinger’ as 1st Movie in Valiant Comics Cinematic Universe (Exclusive)”. The Wrap (2016年9月26日). 2020年3月2日閲覧。
  30. ^ Paramount Picks Up Comic Book Movie 'Harbinger' From Sony (Exclusive)”. Hollywood Reporter (2019年9月11日). 2020年3月2日閲覧。

外部リンク

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